春なのに…

心躍る春もすぐそこまで来ていますね。
もうそろそろ、お花見の予定を…なんて時期になって来ましたが、
春と言うのは、果物屋にとってはチョッとつらい季節なんですよね。

新芽が芽吹き、花開く春ってイメージですが、
その花開くってとこが問題なんですね…(-_-;)
ご存じのように、木になる実が果物な訳で、例外的にイチゴやメロン・スイカと言った物も果物として扱いますが、基本的には、春に花が咲いて、夏から秋にかけて実をつけると言うのが一般的です。
と言う事は、花の咲く前の果物は、前年度の残りと言う事なんですよね。
花が咲いたにしても、実になるまではそれなりの時間が必要ですし、実の小さいサクランボや、プラムなどは割と早めに収穫できますが、それにしても露地物の場合は6月中旬以降ってことになるでしょうか…。

柑橘類

柑橘類

こんな風に柑橘類なら一杯あるのに…、などと思われるでしょうが、
国産柑橘は、ほとんどが貯蔵されたもので、4月に入ると急激に品数も減って来ますし、内容の方も低下して来ます。リンゴにしても同様ですね。
果物は収穫後も呼吸をしてますから、その呼吸をいかに少なくするかが重要になって来る訳です。低温貯蔵や、二酸化炭素濃度の調整などで、 鮮度を維持するようにしていますが、呼吸をゼロにする訳にはいきませんし、光合成とは逆なので、糖質が分解されたり、水分を放出したりして、味ボケやパサつきが起こったりもします。

イチゴ

イチゴ

じゃあ、イチゴは?事なんですが、現状では露地栽培のイチゴなどはほとんどなく、ハウス栽培が主流なので、4月になるとハウス内の温度はかなり上昇します。すると、着色だけが先行して味が充分のらなかったり、過熟気味になって日持ちがしなかったりするので、若干青めに収穫したりもします。それと、苗自体も弱ってきたりするので、我々としても、味は二の次、価格勝負!何て事にもなりかねませんし…^^;

あとは施設園芸による果実ですが、ここ数年来の原油高の影響で、過度な早出しは控える傾向にあります。それと、メロン類などは、油代の負担を少なくするため、定植の時期を遅らせたりしてますから、一昔前ほど潤沢には出回らなくなってます。
それよりも、デフレ経済の下での、流通側の低価格志向は凄まじいものがあり、生産コストなど度外視した価格設定を求められることもあるようです。ハウス物が出ても、ある程度の価格を維持できるのも、1週間から10日程度で、すぐに出盛り並みの価格で売らせろ!と言うことになってしまっては、生産意欲もわきませんよね…。

まあ、そんな訳で、4~5月にかけては、平成23年度産の残と、イチゴと輸入果実に頼らざるを得ないのが現状です。それでも、品揃えを考えると、高価なハウス物も置かない訳にはいかないし…(-_-;)

チョッとぼやきのようになってしまいましたが、春は、果物は何にも無い…と言うのがほんとのところかな。そのへんを少しご理解頂けると有難いです。

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