ふぞろいの林檎たち

信州りんご 「ふじ」

昔のドラマのようなタイトルですが、農産物の規格に関するお話を少し…
上の写真は、同じ箱から取り出した「ふじ」です。等級は「秀」、サイズは28玉です。
別に、等級やサイズの違うものを持って来た訳ではありません。

出荷される農協や団体によって、色々な場合があるので一概には言えませんが、
農産物の規格とは、このように意外とゆるいと言う事なんですよね。

最近では、大規模な産地では光センサーを使った選果機を導入したりして、製品の均質化に努めていますが、何せ億単位のお金がかかりますから…。

果物や野菜は、あくまでも農産物で工業製品じゃないと言う事を理解して頂きたいと思います。
その業界の者からしてみれば、農産物に関しては同一の規格やサイズであっても多少のばらつきはあるものとして扱っていますが、消費者の方からすれば「何、これ~?」って思われるのかもしれませんね。
しかし、の恵み、の力、の愛情が一体となって生み出されるのが農産物である以上、工場で型を抜いたような訳にはいかないのも、これまた事実です。

じゃぁ、お店でもう一度選別すれば…、と思われる方もいらっしゃると思いますが、そのような扱いをしているお店もあろうかとは思いますが、それを行うと、1アイテムに対して、数倍の販売スペースと手間が必要になって来ます。
その辺をどう折り合いをつかるかが、我々の仕事でもあるんですが…。

かつて、農産物の等級やサイズ分けに関してもっと簡素化しようとか、パッケージももっと低コストの物にしようと言う動きがありましたが、今では逆に収益を上げるための差別化や、流通や消費者のニーズに合わせた細分化や、プレ・パッケージ化が行われるようになって来ています。当然のことながら、出荷されるまでに掛るコストもアップして来ます。
我々業者の仕入価格云々までは、思い至っても農家の生産原価にまではなかなか消費者の思いが向かないと言うのもまた事実ではないでしょうか…。

農産物の中には年に1回の収穫と言うのも多いのですが、セリの現場では、この商品がいくらで売れるかが先決で、生産原価がいくらか?などと考えている余裕も無いのも事実です。競り落としてから、生産者に悪いことしたなぁ…などと思う事も多々ありますが…。

高松紋平柿

この写真も、同じ箱の中にあった石川特産の「高松紋平柿」です。
品物の性質上、多少のこう言った事は仕方ないと我々としては思うのですが、いくつかの物はお客様からお金を頂けるレベルではないのも確かです。

先程、天・地・人の話になりましたが 、仮に条件がよく似た隣同士の畑で作っても、最後のの愛情と手間暇によって出来る作物はガラッと変わります!
たまにお客さんにもお話しするのですが、
生った果物と、作った果物は全然違う」と言う事です。
つまり、市場に流通しているものの大半は、農家の方々が精魂こめて作った作物なのです。
ほったらかしにしてもいても、勝手に実を付けるとはくれぐれも思わないでくださいね。

まあ、そういった事柄を理解して頂いて、農産物は多少のばらつきが当たり前なんだと言う広い心で農産物を見て頂けるとうれしいです。

最後にお口直しに…♪

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