「じわもん」考、その2

先日、いつもお中元のご注文を頂く老婦人の方から、今年のご注文の電話が入りました。
その方は、金沢市内中心部にお住まいの90歳近くになられる方です。
最近は、近江町市場までいらっしゃるのが億劫になってきたので、いつも電話でのご注文です。

愛知・蒲郡「温室みかん」秀 M

石川・高松ブドウ「デラウェア」秀 3L

この2点に決まったのですが、「これ、おあげしても『じわもん』みたいに見えんやろね…?」
つまり、 現物が確認できないので、気の張ったおつかいもん=大切な方へのギフト に使っても「じわもん」=普通に自宅で食べるようなもの を差し上げたようには思われないだろうか?と心配されていたのです。
この場合の「じわもん」とは、明らかに産地を意味するものではなく、商品のグレードを意味するものとして使われています。ですから、年輩の方がギフトに「じわもん」を使うなどという発想は出てこないのです。あくまでも、「じわもん」にするようなレベルの商品ではなく、ちゃんとした立派な商品を差し上げて下さいと言う事を仰りたいのです。
地元産品は、「じわもん」ではなく、「地物」と表現される事が多いと思います。

また、別の日にNHK金沢のローカル番組「お~い!ことじろう」の今週の◎まるまるに出演した時のことです。
リハーサルの際に、富山出身のAキャスターが、「じわもん」=地物 的な表現をしていたので、共演者の金沢魚商業協同組合の大浦政昭さんに、魚屋さんでは「じわもん」はどんな意味で使いますか?と聞いてみました。
大浦さん曰く、主に商売屋の言葉で、売れ残りが出た時に、「ほんなら、じわもんにでもして食べっか…」と言うような使い方で、残り物などの使い道を指す事が多く、あんまりいい意味では使わないとの事。
竹松証券の社長さんとも、今時の「じわもん」の使い方がおかしいと言っていた事もあったけど、最近は県の方まで「じわもんライフ」とか言い出して、我々が言っていても収まりがつかないような事になってきている…。といったような事を仰ってました。
本番が近かったので、突っ込んだお話は出来ませんでしたが、八百屋も魚屋も「じわもん」に関しては似たような使い方をしていたと言う事ですね。
業務筋と一般消費者が混然となったような業態の近江町市場では、市民の方も「じわもん」という表現を 普通に使っていたように思います。

「じわもん」の今様の使い方で、前出のご婦人に、
「今日は、じわもんの高松ブドウと石川アールスのいいがが入ってますから、お中元にしたらどうですか?」と聞いたとしたら、
「市安さんともあろうお店が、じわもんをお中元に使えて言うがかいね?いくらいいもんでも、じわもんみたいなもんはお中元に使えんぞいね。ほんな事したら、恥かくわ。暑さで、頭おかしなったんない?」と言われるのがおちです…

7月の26日にいちば館広場で「じわもんライフ」の野菜のキャンペーンが行われるそうなので、その時にでも県の担当者に「じわもん」についてチョッと訊いてみようと思ってます。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中