「五郎の恋人」はブランド・イチゴになり得るのか…?

「五郎の恋人」の化粧箱(New Type)

冷静に考えて、現時点で私の立場としては NO! です。

私の店に回ってくるのが変形果の物が多いのですが、正品と呼ばれる物の割合も低いのが現状のようですけれども…それにしてもチョッとこれはないだろって言いたくなるのがあまりにも多過ぎます。
以前、Facebook上でF氏がご指摘になった事もあるのですが、数日前もある方が上と下のイチゴが違い過ぎると言って来られました。そんな高い価格で売っている訳でもないのですが、他産地のイチゴの選果状態に比べると、今の時代こんなのあり?って思えるような内容であることは確かです。
F氏がご指摘になった頃は、多少の変形は目を瞑って欲しいな…等と安易に考えていたのですが、最近の状態は度が過ぎると言いたくなるような状態です。
汚い言い回しで申し訳ないですが、「お前ら、『イチゴ』っちゅうもんを舐めとるんか!」と叫びたくなるくらいです。

生産者としては、きめ細かな選果をしていらっしゃるのでしょうが、まあ、等級分けにしてもなんと細かいと思うような分け方ですが、根本的に選果基準が甘すぎます!
市場にイチゴが足りない時代ならいざ知らず、今や『イチゴ戦国時代』等と言われるくらいに各産地がしのぎを削っている時代に、おいおい、こんな物まで出荷してくるの?と言いたくなるような状態です。恐らく、他産地では格外としてはねられたり、圃場廃棄される物まで混ざっています。いくら出荷の絶対量が少ないからと言って、この状態は考え直してもらいたいものです。
果物は、味は当然のことながら、色や形と言った見た目も重要な購買決定要素であるはずです。

「五郎の恋人」に関して言えば、品種的には「恋イチゴ」と「さちのか」の2種類が出荷されている訳ですが、消費者から見ればいずれも「五郎の恋人」な訳です。つまり、「五郎の恋人」と言うブランド名を冠したイチゴを出荷している訳ですよね。
それならば、そのブランドに対して責任と自覚を持って頂きたい。

今年が1年目だから、という甘えもあるんでしょうか?
逆に1年目だからこそ、厳し過ぎるくらいの選果をしてこそそのブランドが信頼されるようになると思うのですが…
いい例が「ルビーロマン」だと思います。生産者にしてみれば正品率が低すぎると思われる位の、格付け責任者による審査を経て出荷され続けた事によって、「ルビーロマン・ブランド」が形成されつつあります。
あえて、ある程度収量を確保したいのであれば、「五郎の恋人」以外の別ブランドにすべきではないでしょうか?「五郎の変人」等とは言いませんが(笑)、「五郎の友達」とか「五郎の悪友」(これもきつ過ぎか^^;)…
そうすれば、逆にスペシャル・ブランドとして「五郎の女房」、「五郎の奥方」、etc. 等と言った展開も可能なのでは…

それにしても、末端の反応が生産者へ上手くフィードバックされていないのではと思う事があります。初出荷の段階で、一度競りにかけられただけで、その後は仲卸への予約相対による販売が続いています。最近の果実販売の主流がそうだと言えばそれまでなんですが、競りの軽視と言う事がどうも小売業者としては腑に落ちないこともあります。
金沢の卸売市場では、所謂高級ブランドのマスクメロンやルビーロマンは競りにかけられていますが…。競りの持つ価格決定機能や、価格を通じての生産者への市場の意思表示と言うものが疎んじられていくのもどうかと思いますけどね。

やはり、生産者も頻繁に市場へ足を運んで、自分の出荷している商品への評価にも耳を傾け、様々な情報収集に心がけるべきだと思いますが…。

医療関係のA社とのコラボと言う事もあって、ネーミングやパッケージに関しては、今までの県内産の農産物には見られないセンスの良さや斬新さは評価しますが、何か肝心のところが欠落しているような気がします。それは、最終的には誰のもとへ届き、だれがお金を払うのかと言う事だと思います。少し、出し手側の思惑が先行しているような気がしてなりません。
マスコミやその他の心地よい反応だけに耳を傾けていると、あとでしっぺ返しを食らうことにもなりませんよ。否定的意見にこそ真実が隠されているという事もありますから。

何となく、充分な準備も整わないまま見切り発車された感も否めませんが、容器やその他の細かい点にもまだまだ改善の余地は残されていると思います。是非とも、消費者と言う最終段階へどんな形で商品が届くのかを再検証して頂きたいと思います。

辛口の事ばかりになってしまいましたが、これも「五郎の恋人」が金沢を代表するブランド・イチゴとして確固たるものになった欲しいとの思いからです。悪しからず…

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「五郎の恋人」はブランド・イチゴになり得るのか…?」への2件のフィードバック

  1. その指摘は理解できます。
    こうした声の人を社外重役にできるかどうかです。

    つまり消費者の声に耳を傾けよということでしょうね。
    ここから産地は始めないといけません。いちごはいま青果物のなかでいちばん稼ぎもいいのではないでしょうか。しかし「命をとるかカネをとるか」くらいの決意をしていかないと一流の産地銘柄にはなれないです。だからいちごは今、「戦国時代」です。

    • 杉村さん、いつも有難うございます。
      サツマイモとしてブランドを確立した、五郎島金時の傍系にもあたるとも言えるブランドですので、なおのことしっかりしてくれよ!と言いたくなって…

      地元産品を愛するが故です。
      生産者⇔流通⇔消費者 の情報の風通しをもっと良くなってくれるといいんですが。

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